建築設計09 「世界の基盤を揺り動かす勇気」

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「なにかがおかしい」。これは今の働き方、民族、ジェンダー、政治、はたまた地球環境など自分たちの身の回りの状況に対して、誰もがもっている感覚ではないだろうか。この原因は、普段は見えない深いところで世の中をで支えている基盤にある。いろいろなものを乗せた基盤のバランスが崩れてきているから、多方から不協和音が響く。これは今の時代を生きる私たちが抱える大きな課題だ。たくさんのものを乗せているがゆえに、この基盤を揺り動かし、新しい重心位置を探り、バランスを整えることには勇気がいる。
建築分野も状況は同じ。建築家という職能の枠組み、設計のよりどころ、形を評価する土壌、資産を次の時代に渡す文化などたくさんのものが、ほとんど溶けてなくなってしまっている。第3回日本建築設計学会賞受賞者、アジール・フロッタン復活に尽力する遠藤秀平氏、フランスで開催中の「かたちが語るとき」展をキュレーションした五十嵐太郎氏、空間構成を担当した前田茂樹氏、「Architects of the Year 2020 After COVID-19 version」展出展者など、今号に寄稿いただいた方々も同じように今の建築の世界を捉えているようだ。バランスを崩してしまっていると感じているからこそ、基盤を揺り動かす、挑戦的な新しいアウトプットが生み出される。今号で紹介するコンテンツは、すべてそんな取り組みだ。考えてみれば、数百年前にも同じようなことがあった。中世から近代への移行期である。大きな基盤システムの移行期に次の時代をつくる建築や文化が生まれたのだ。
次の時代につながるアイデアは、きっとあなたの中でも生まれている。あとは勇気をもって基盤を揺り動かすだけだ。100年後、時代の転換点はあの時だったと言われる今にしたい。

岡本雄大

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